2022年09月24日
野良猫の困った問題の一つに強烈な尿の臭いがあります。駐車場の車やベランダに置かれた物置等にかけられると、水を掛けただけでは到底取れません。
スプレーと呼ばれる強烈な臭いの尿は主に発情期や縄張りを主張するため、オス猫が広範囲に飛ばすフェロモンが含まれます。活動を始めたばかりの頃は去勢されていない野良猫のこうした行為に悩まされている住民が多く、クレームとして声を掛けられることもありました。
対策として、EM菌というバクテリアの働きで臭いの成分を分解して無臭に変える、「バクテリン」をスプレー跡に使います。この薬剤は環境に負荷を掛けません。
猫の柔らかい糞が取り切れない時にも使えば臭いが消えるので、同じ場所に糞を繰り返しされることも避けられます。
地域猫のオス達は去勢手術をして穏やかになり、ほとんどスプレー行為は見られなくなりました。今は糞の臭い消しとして、掃除道具に加えて持ち歩く使い方になっています。
木酢液も同じように臭い消しに使いますが、猫が嫌う臭いなので立ち入られたくない場所に撒いておくと猫除けの効果があります。但し、雨が降ると効果は無くなります。こまめに撒かなければ効果は期待できず、液の臭いを不快に思う人もいて配慮も必要です。
「猫除け」として車の側や庭に並べた水入りのペットボトルを見かけますが、効果は無いようで、むしろ太陽光の反射でレンズの役目をしてしまい発火に至るという思わぬ危険もあるそうです。