2024年06月15日
※写真はイメージです。
先日、当番日ではなかったのですが、餌やりの場所に出向いたことがありました。
ひとりの高齢男性が、当番に何やら話しかけています。当番は明らかに困った様子です。
声をかけると、男性はいきなり
「この先のショッピングセンターにいる猫が酷く痩せて可哀想だ。ここに居る猫達は十分な世話を受けているようなので、その猫を連れて来るから面倒を見てもらえないだろうか」
と言うのです。
地域猫の知識は全く無いようで、単なる餌やり集団と思っているのでしょう。
ここに居る猫達は野良猫ではなく、自治会がお金を出して「地域猫」として管理しているので、他所からの猫は引き受けるわけにはいかないと伝えましたが理解してもらえません。
そのショッピングセンターの猫はこのままでは死ぬかもしれない、助けてやるべきだろうと、男性は一方的に主張するばかりです。
「動物愛護法」で元居た場所から猫を別の場所に移すのは 「捨て猫行為」とみなされ犯罪と規定されています。男性にも説明したのですが、断られたことに腹を立てたようで固い表情のまま「猫がかわいそうだろう。」と繰り返しました。
保護猫団体を調べて相談するか、地域の人に地域猫にするよう交渉してみませんかの提案に耳も貸さず、怒りを背中に張り付けたまま立ち去りました。自分で面倒を見るという選択肢がはじめから無いことに本人は気付いているのでしょうか。