2023年12月16日
イラスト引用元:illust AC
活動3年目、どうしても置き餌がやめられない住民がいました。庭に1日中置きっぱなしになっている餌をどうかやめていただくようお願いをしていましたが庭に入ってくる猫がいる限り止められないのです。置き餌をやめれば来なくなるという説明では納得してくれません。
ある日、当番がそのエサ皿の側に見慣れない動物がいるのを見つけました。どう見ても猫ではありません。
「たぬき?」
その狸のような生き物は度々その置き餌を食べに来るようになり、確認すると「ハクビシン」と判りました。
ハクビシンは護岸の穴から顔をのぞかせたり、植栽の中のカラスの卵を狙ってけんかをしていたり、住宅街に普通に出没する野生動物です。
ハクビシンは害獣認定も受けていて屋根裏を糞尿まみれにして腐らせたりと問題も多い動物として知られています。
野生動物なので許可なく捕獲したりは出来ませんし、病原菌も持っているというので触ってもいけません。
野生動物が身近にいることへの驚きから、広報紙に注意喚起の記事を載せたら、反響が多くありました。
住民が置き餌出来なくなった事情もあり、ハクビシン騒動は間もなく収束しました。
食べ物が得やすい場所に出没するのは野良猫もハクビシンも同様です。
最近でも、糞取り作業中猫とは違う足跡があるのを見かけます。まだ出没しているのかもしれません。置き餌は絶対できませんね。