2023年10月21日
※猫の名前、背景写真は仮です。
黒白のハチワレ猫の「ハチコ」は8年前、会発足の少し前に生後8か月ぐらいで「カンタ」を産みました。
幼さが残り、とても母猫には見えず、臆病な性格で、同じ餌場のオスたちも苦手の様子でした。
それでも、年齢を重ね地域猫として落ち着いた毎日を送っていたのです。
昨年春にハチコの異変の報告があり、早朝植え込みに蹲っているところを保護、動物クリニックへ運びました。検査の結果、酷い口内炎と歯肉炎さらに腎臓の数値がかなり悪く、深刻な状況であるとわかりました。
獣医師のステロイドと抗生剤の投与で対処してみるが、効果はあまり期待できないとの診断に重い気持ちを抱えて帰りました。これまでの経験から簡単に保護できた弱った地域猫は、回復が見込めないケースが多かったからです。
その後のウィルス検査でさらに「猫エイズ」のキャリアとわかりました。もし感染した猫が発症すれば命に係わる怖い病気です。口内炎はエイズの発症が原因かもしれないと言うのです
看取りも覚悟しながら療養生活が始まりました。
それでもハチコは強い生命力で回復に向かい、奇跡の復活を遂げました。
今は穏やかに日々を過ごしています。