2023年03月25日
※猫の名前、背景写真は仮です。
1ブロックの地域猫はほとんどがキジ猫(虎に似た縞柄)です。(当会は1〜3ブロックに分けて管理)
2017年には12匹中10匹がキジ猫でした。現在は7匹中5匹でキジ猫ばかりの状況は変わりません。見分けがつかないと良くいわれます。
不妊去勢手術に取り組んでいた2017年6月のことです。捕獲するにはターゲットを決め、まずその猫の餌断ちをする必要があります。空腹でなければ、捕獲器に入りません。その日のターゲットは「ドラ」。過去に数日の餌断ちをしても用心深く捕獲器に近づきもしない手ごわい猫です。
しかし、その日は案外あっさりと捕獲器に入ったため、大急ぎで布で捕獲器を包み病院へ運んでもらいました。病院でさあ手術をと捕獲器を開けたら、「ドラじゃない‼」
「ドラ」よりちょっと黒っぽいキジ猫は、1ブロックの新人の野良猫で、急遽「ドラ吉」と名付けて去勢手術をし、地域猫になりました。
間違えたくらいですから体形は「ドラ」と似ていますが、「ドラ吉」は大食いで、性格はおおらか、人を怖がりません。顔なじみの当番でも近づくと逃げていく猫が多いなか、最初からエサ皿に向かうと顔も上げずに食べ続け、動じない様子でした。
餌をくれる人にすり寄っていく人懐っこい態度を喜ぶ人もいますが、こうした猫は虐待の被害に遭う可能性があります。いつも最後まで残って餌を期待する「ドラ吉」の呑気な顔を見ていると、警戒心を持たない猫が危険な目に遭いやすい事実に複雑な思いです。
殺傷行為 | 5年以下の懲役、または500万円以下の罰金 |
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虐待、遺棄 | 1年以下の懲役、または100万円以下の罰金 |