2024年09月07日
画像:写真AC
先日、役所の環境政策課の動物担当の方から、ご相談の電話がありました。
市内のある地区で4年前から地域猫活動をされている地域の担当者が、自治会から餌代として支援していた7万円の出費を見直したいと言われ困っている。何かアドバイスが有りませんかとの話です。
話をうかがうと、地域の住民の皆さんへの説明不足が感じられました。
私達は毎年自治会の役員会へ出向き、地域猫活動の目的と活動内容の説明、会計報告をしている事。さらに毎年地域住民への活動報告会を開いたり、コロナ問題で開催できない時期にはホームページを立ち上げたことなど、広報の大切さもお話ししました。
地域猫活動は野良猫の問題に悩まされない、快適な環境を作るためにあるといった大切な目的が見失われがちです。お腹を空かせた猫は可哀そう放ってはおけないが先に立つと、住民の総意が得にくく、うまくいかなくなるとよく聞きます。
相談者は、もし自治会から餌代の支援を得られない場合、自分たちで負担し餌やりを続けてもよいのだろうかと不安があるようです。地域猫活動を始めた以上人間の都合で餌やりを放棄するのは、動物愛護法の観点から望ましくありません。
餌やりだけでは納得はしてもらえません。地域猫活動によって地域の環境が良くなったと実績を示すことで、自治会の信頼は取り戻せるのではないのでしょうか。