2023年05月27日
※猫の名前、背景写真は仮です。
「アンナ」と名付けられたキジトラのメス猫は。人間にすり寄らず、かと言って強い警戒心を見せることもなく、同じブロックの猫達とも距離を置いて、単独で行動していることが多い猫です。
餌場では、ボス猫の「ドラ」であってもアンナの皿にうっかり近付けば容赦ないパンチを繰り出し、誰もかなわない強さを発揮します。
見た目もアイラインが強めの強面な印象で、厳しい外暮らしの中で引かない強さを身につけたのでしょう。
ある時期から長老猫の「タマミ」が気ままに移動していた生活から、私達を頼って、1ブロックで餌を食べるようになったのです。年取ってかなり衰えていました。
タマミが餌場にゆっくり現れると、アンナが真っ先に近づいて鼻と鼻をつけ挨拶を交わし、エサ皿を譲るのです。そんなアンナの優しい態度は初めてでした。
すると他の猫達も同じくタマミに敬意を払うように場所を譲るようになりました。
タマミは10年以上前から子猫を沢山産んでいるゴッドマザー猫でもありました。
アンナはその子猫の1匹かも知れません。
地域猫活動を始める前の厳しい環境を知っている母猫に、労りの気持ちを示しているのかもと、想像を巡らせてしまいました。
タマミのたくましく生き抜いてきた力はアンナに引き継がれています。