2023年04月15日
※猫の名前、背景写真は仮です。
「タイガ」は2015年12月初めて会ったとき8か月ぐらいの子猫でした。年齢がはっきりわからない地域猫が多い中、当会の活動年数と同じ年齢の猫です。
元気いっぱいで物おじせず餌をねだり、ひっくり返ってお腹を見せ自分をアピールするので、担当者以外にも名前をよく知られていました。
翌年の夏に捕獲しようと、慣れている猫だからと抱いてキャリーケースに入れようとしましたが、大暴れされ逃げられてしまいました。
その時の恐怖心が解けるまで時間がかかってしまい10月にようやく去勢手術を済ませました。
4歳になったタイガは相変わらずマイペースでやんちゃ坊主のままでした。
餌場では先輩猫たちにちょっかいをかけて叱られる事が多く、それでもめげずに仕掛けていく元気な彼の体内に異変が起きているとは、私たちは気付いていなかったのです。
タイガの元気がないという活動日誌の書き込みを、初めは深刻には受け取りませんでした。餌を食べない、毛艶がなくなっている、痩せている、餌場に現れないと次々に厳しい情報が届きました。思っていた以上に早い展開です。
4月15日「動けないタイガを保護したので病院に運びます」と連絡が入り、レントゲンを撮ったら肺が真っ白だったという報告がありました。
タイガは助かりませんでした。
「地域猫で一代限りの生を全うする」という事には、こうした結果も含まれています。