2023年04月08日
※猫の名前、背景写真は仮です。
2016年3月、最初に認定した地域猫にまだ1歳になっていない「タイガ」というオスがいました。「タイガママ」はその名前のまま母親ですが、活動開始の頃はタイガを残して行方不明だったのです。
その後、私達の地域の敷地内で子猫がカラスにつつかれた無残な姿で見つかるという出来事がありました。まだ他にも兄弟猫がいるかもしれないという心配通り、間もなく駐車場の側溝に隠されていた3匹の子猫を発見、保護しました。タイガママがいつの間にか私達の地域に戻って産んでいたのです。彼女は出産と子育ては当会地域内でと決めていたのかもしれません。
駐車している車の下の側溝の中は、カラスの攻撃から子猫を守ろうとする母猫達にもよく使われている子育ての場所です。保護した子猫は譲渡会に出し、タイガママは不妊手術をして地域猫に認定しました。
その後餌場に来ても他の猫たちに近づかない状況が長く続きました。当番が近づくと素早く逃げてしまい、少しでも人の姿が見えると餌を食べません。
植え込みに置いた餌の減り具合を確認する毎日でした。次第に食べる量も増えてきて、少しずつ移動して、誘導を繰り返したのです。何とか餌場に定着するまでに2年近くかかりました。
今では餌をもらえるまで鳴いて催促をするようになりました。相変わらず近づき過ぎると逃げ足は速いのですが、それでもすぐ戻ってくる様子に、信頼関係は築けているのではないかと思います。