2022年12月17日
「クッキー」は雌猫の手術の大切さと、捕獲の難しさを教えてくれた地域猫です。
認定後の2016年4月に子猫を産み、早急に手術をしなければならない状況でした。
6月までにはほとんどの地域猫は仕掛けた捕獲器に問題なく入り、不妊去勢手術を終えましたがクッキーには苦戦しました。
ターゲットに決めてからは、早朝に捕獲器を仕掛けてひたすら待つ毎日がはじまりました。
捕獲器に近づいても中に入って餌を食べるところまではいきません。クッキーはそれまで仲間が捕獲される様子を見てきたので、捕獲器に入るとどうなるのか覚えてしまったのでしょう。妊娠の可能性の不安を抱いたまま真夏の日差しのもとで根競べが続きました。
7月になって心配していた妊娠が判明、出産が間近の様子に体の負担を考慮して捕獲を断念しました。地域猫に認定して2回目の出産です。
やがて生まれた子猫は親から離しても良い時期をみて保護しボランティアの方に依頼して、譲渡会に出してもらいました。その後里親が見つかったとの報告に安心すると同時に捕獲の取り組みの覚悟が強くなりました。
不妊手術は待ったなしでした。秋に3回目の妊娠の可能性が大きかったからです。
捕獲器にはどうしても入りそうにはないので、作戦を変更せざるを得なくなりました。
次回に続きます。