2025年04月12日
背景画像:写真AC
イラスト:ChatGPT
昨年の『ごみゼロデー』に参加した際の出来事です。
天候に恵まれ気持ちの良い朝、地域を囲む歩道周辺を歩きながらゴミを拾っていきます。
植え込みに隠れたペットボトルや空き缶はめったに見なくなり、拍子抜けするほどでした。
コロナの最中に多かったマスクもありません。
イベントも終了間近になり、集合場所に向かっていると、数人の参加者が口々に
「耳カットのない猫が居ます」と言ってきたのです。
その猫は人なれしていて、何かを訴えるように住民の一人に激しくすり寄っていました。
ひどく痩せているうえ、よだれを垂らすそのやつれた様子に驚きました。
このまま放置はできないと、慌ててキャリーケースを取りに家に戻りました。これまで見かけたことのない猫でしたがその後どうすると考える前に身体が動いていました。
道すがら飼い主を探して張り紙をしなければとか病院に連れていくべきかと様々な考えが頭を巡りました。ところが、ケースを持って現場に戻ってみるとすでに人も迷い猫も消えていたのです。
その後周辺を探してみたものの手がかりがつかめず、餌を持ってきてくれた会員も戸惑うばかり。どこに消えてしまったのでしょう。どこかで無事に保護されていればよいのですが。