2025年02月01日
画像:写真AC
かなり前の大型台風が去った朝のことです。
前夜の強風でどこからか吹き飛ばされ駐車場に転がっていたのです。
かなりしっかりとした分厚いプラスチックの「赤いバケツ」はまだまだ使えそうで、そのうち持ち主が回収に来るだろう、と近くの植込みの端に置かれたままになっていました。
誰も取りに来ないまま雨水が溜まり、バケツからこぼれそうになった頃、地域猫達が頻繁に水を飲みにくるようになりました。
手をかけて口をつけるのにちょうどよい高さは、猫達の格好の水のみ場となったのです。
新たに当番にバケツを洗って水を入れ替える作業が加わりました。
昨年の猛暑では高齢の地域猫達の健康維持のために、水分補給ができて大いに助けられました。バケツの水はカラスやムクドリ等鳥たちの水浴び場としても賑わったのです。
近所の方からも黙認してもらい、長い間使われてきたのですが、この頃さすがにバケツも痛みが目立ってきました。さらに当番が満水のバケツを持ち上げる体力がなくなったりでバケツを買い替えることにしました。
小振りになった新しい「黒いバケツ」は楽に持ち上げられ、洗いやすくなりました。しかし、まだ以前のように頻繁に飲みに来る猫達の姿はありません。使われるのはもう少し暖かくなってからなのでしょう。