2024年09月14日
※猫の名前、背景写真は仮です。
長毛のアランはいつも毛玉のトラブルを抱えています。
高齢になり、グルーミング(毛づくろい)が充分できなくなっていくにつれ、ふわふわした長い毛はもつれからまり、いくつもの毛玉になってぶら下がります。かたい毛玉は櫛も通りません。自身も気になるのかむしって抜いてしまうようで、肌が露出して痛々しい姿になることも度々でした。
今年は口のトラブルで弱った事もあって、夏を越せるのかと心配になるほどよれよれ状態でした。
口内流血騒ぎも、投薬で何とか不調が収まりホッとしたある日、アランの姿に違和感を感じたのです。
毛玉がきれいに刈り込まれ、すっきりとしているではありませんか。
担当者たちの誰かがやってくれたのだろうと話をすると誰も心当たりがないと言うのです。
担当者であってもアランに触れるメンバーは限られているというのに、メンバー以外で誰が?と、ちょっとしたミステリーの様相です。
飼い猫であってもトリミングは爪切り以上にハードルが高い作業で、実行できるのは猫が安心して身を任せる人間ということになります。
アランを気にかけてくれている心当たりの住民に聞いてみても知らないという答えが返ってきました。
11月になるとそれほどの寒さは感じられませんでしたが、アランの毛は冬毛仕様になってきれいに生えそろい、写真展で公開した「老いた猫」の印象はありません。
誰がきれいにしてくれたのかは謎のままです。