2022年10月01日
2017年7月新聞にマダニ症の野良猫から感染した人が死亡した、という記事が掲載されました。注意喚起の目的もあるのでしょうが野良猫や地域猫に厳しい目が向けられる状況です。
マダニ駆除に効果のある滴下剤は、首の後ろの毛をかき分け直接皮膚につけないと効果が望めません。
当時ブラッシングや塗り薬を付けられる地域猫が増えていたこともあり、地域猫の全てに投薬は難しかったのですが、触れる猫の数の確認を取り、動物クリニックに滴下剤を処方してもらいました。医療費の予算も限られた中で当会として出来る限りの対策を取りました。
翌年は、比較的安価なノミマダニ駆除用のスプレー剤を購入し使ってみました。手早く投薬しやすいという情報を得ていたのですが、スプレーを見ただけでも逃げ出す猫が多く、投与できたのは数匹のみという失敗に終わりました。
2020年には触れない猫のために、アメリカで販売されているマダニ駆除の「飲み薬」の代行輸入を試みました。コロナ禍で配送の日程が1か月以上も不明というアクシデントもあり、費用対効果に疑問の意見もあって継続使用はしませんでした。