2022年08月12日
餌やりは地域猫活動の中で問題視されやすい、誤解を生みやすい作業です。
と強い口調で声をかけられることもあります。この頃は滅多にありませんが、活動を開始したばかりの頃は、こうした声にしばしば出会い、餌やり作業中は緊張しました。地域猫活動の説明に納得する人もあり、耳を傾けてくれない人もいました。
地域猫の管理は野生動物の研究者のフィールドワークに似ています。観察する為に餌を利用して動物を集め、生態と数を確認する方法です。
野生動物と同じように野良猫は呼んでも来ないのが普通ですから、毎日同じ時間に同じ場所で餌をやり、習慣づけをしたうえで避妊去勢手術をします。その後集まる猫の数の確認と、体調も含めた様子を観察します。
6年経っても警戒心が強い地域猫がほとんどです。不調を見つけるには餌の食いつきが悪いとか、歩き方がおかしいのでケガをしているかもといった情報を共有する会員の連携が大切です。そこで活動日誌の記録が役立ちます。当会では5年分ファイリングし所定の場所に保管し、誰でも閲覧出来る形にしています。